東京マラソン2,018を走る TokyoMarathonAfterReport

2,017年夏、ふとした思い付きで東京マラソン2,018にエントリーした。
ちょっと無謀かなと思ったが、ノータイムでポチリとやってみた。
開催日時は2,018年2月25日(sun)。参加料は10,800円。
東京マラソンは非常に人気が高く倍率は12倍。エントリーしても当選するかわからなかったが、一度フルマラソンを走ってみたかったので、ダメ元でエントリーしてみたところ9月の終わりになって当選メールがきた。
さっそくエントリー代金の振り込みを済ませ、出場することが決まってしまった。

2,017年になってたまに走るようになったが、私にはこれまでマラソンの経験などはない。
少しづつ距離を伸ばし、最近ようやく20km走れるようになったかどうかというところか。(一度20km走ると半月はだるくて仕方がない。)
大会まであと5か月しかないので、これからトレーニングを必死になってしないといけない。
冷静になってくるとバカなことをしてしまったかと思ったりもするが、もはやキャンセルはできない。

こんにちは。かるがもです。

今日は東京ビッグサイトへやってきた。
2,018年2月22日(木)23日(金)24日(土)の3日間、東京マラソンEXPO2018会場(東京ビッグサイト)にてランナー受付が行われる。 ※ 大会当日には受付を行わない。
私が行ったのは金曜日だったが、土曜日にはこの広場が入場を待つ人の行列で埋め尽くされていたらしい。

初めに受付を済ませてから東京マラソンEXPOの会場を一回りするといろいろなサンプルをもらえた。
アシックスのブースではアドバイスショーが行われていた。
私にはアドバイスは不要だが、なかなか話のおもしろいおじさんだったのでついつい聞き入ってしまった。

マラソンの作戦を練る。
実は9月末の当選以来、トレーニングらしきものは大してできていない。
最後に長く走れたのは10月ころだった。
右足首と足の裏を痛めてしまい、それ以降まともに走れていなかった。
走っても月に一、二度3km強程度。
それ以上の距離を走ると痛みが出てくる。
なぜなのか。
仕方がないので2月に入ってから少しでもスタミナをつけようと思い、自転車を一生懸命こいでいたくらいか。
しかし物は考えようだ。トレーニングができなかったのではなく、あえてトレーニングを控えて力を蓄えていたと考えればどうだろうか。
私はトレーニング不足というトレーニングをして大会に臨むことになる。
走りたいという気持ちを大会で一気に爆発させる。
その勢いでいけるところまでいくしかない。
上手くいくかどうかはわからないが、やってみるしかない。

42.195kmで制限時間は7時間、時速およそ6km/hとなる。
足がダメにならない限り歩き続ければ完走はいけそうな気もする。
しかし完走というからにはやはり最後まで走り抜けなければならないだろう。
どんなに離れててもだ。

大会で自分はどうなってしまうのか。
それはわからない。
本番になればわかることだ。
もはや今からできることなどない。

ここで今回のコースを公開しよう!
都庁をスタートした後は7km付近まで下りが続く。
それ以降は15km付近から25km付近までウォッシュボードのような細かい登り下りがあるが全体的にはほぼ平坦なコースとなっている。
30kmをすぎたあたりからは第一京浜を走り、品川駅手前で折り返して北上しゴールの東京駅を目指すこととなる。

作戦はこうだ。スタートから7kmまでの下りではあえて抑えてゆく。下り道が続きスピードは出やすいのだが、張り切りすぎて無駄に体力を消耗したり足を痛めてしまってはしかたがない。この区間をウォームアップとしておきたいということもある。10kmまではとにかく肩の力を抜いてゆっくり走ることに努める。
10kmから30km。フルマラソンの半分は30kmだと東京マラソンEXPOで聞いた。この区間は足を痛めないようにとにかく足を平行に出し続けてセーフモードで走ることを心掛ける。事前の水分摂取は控えておくが20km前後でトイレにいっておくのもいいだろう。
無事に30kmまでたどりつけたらその先は未知の世界だ。満身創痍で過酷な状況も予想される。歩きながらでもなんとかゴールを目指すしかない。最後は根性の勝負となるだろう。

大会当日。
天気は曇り、気温は低めだったので長袖のアンダーと長袖のジャージという少々厚着で挑むこととした。痛みの不安のある右足にはテーピングをグルグル巻きにしておいた。
フルマラソンのスタートは9時10分。朝7時に新宿駅に降り立ち、入場GATEを抜けて待機地点についたのは8時ころだった。
徐々に緊張とテンションが高まってゆく。
マラソン界に新たな伝説が生まれようとしている。

午前9時10分
-東京-
ポイント・オブ・ノーリターン

約36,000人のランナーたちがそれぞれの目標に向かって走り始める。
さすがにランナーの数が多いので、開始してからスタート地点までが遠い。
それでも開始から10分はたたずにスタート地点を通過できたか。
スタート地点通過後、鮮やかに100均のカッパを脱ぎ捨てて沿道のボランティアの人に手渡した。
下手にウインドブレーカーなどを着てきてノコノコとトレランザックを下ろしてしまってたりなんかすると、一人だけぽつんと取り残されてしまうからな!

作戦通りに10kmまではスローペースとする。
後続のランナーにどんどん追い越されてゆくが、前方に自分と似たようなペースで腕時計をチェックしながら一定のペースを守って走るランナーがいたので勝手に私のペースメーカーと任命した。

午前10時18分、日本橋を通過。このあたりがおそらく10km地点。
スタート地点通過からちょうど1時間数分くらいかと思う。まあまあのペースだ。
専属ペースメーカーには7km付近で離されてしまった。
仕方がない。私は10kmまではキロ当たり7分で走るつもりだったが、彼はおそらくキロ6分ほどで走っていた。
危うくつぶされてしまうところだった。
この先にひときわでかい声援の真っ赤な集団がいて何かと思ったらどうやら中国人応援団のようだった。
ここは赤壁かと思った。やはり大陸は迫力が違う。
12kmあたりで先頭グループとすれ違ったが、向こうは折り返してきておそらく27kmくらい走ってきたところ。
まるで風のように速かった。世界は遠いなと実感した。

浅草の雷門の前を曲がってゆく。
少し大回りするがここがこのコース初の折り返しポイントだ。

雷門を曲がると見えてくるスカイツリーとアサヒビール、そして謎のオブジェ。
謎のオブジェはついこないだ塗り替えがあったらしい。
しばらくの間、覆われていて見えなかったのだが東京マラソンまでに間に合ってよかったな。
このスカイツリーを見て曲がったあたりがおよそ15km地点だ。

隅田川を渡り清澄通りを南下。
両国をすぎたあたりでトイレへとInする。
トイレはコース近辺に59か所用意されていて、スタート付近や便利なところは多少並ぶようだが、トイレがなくて困るようなことはまずないだろう。
ここまでそんなに疲れていないつもりだったが、トイレを終えて走り出そうとすると体がやたらと重たいことに気が付いた。そしていったん停まると寒くなってくる。

スタートから2時間20分経った午前11時30分。20km地点。このあたりは門前仲町だ。
余裕が失われ下半身に疲労が蓄積されて関節が痛み始めるころだという話を聞いたことがあるが、まだそれほどではない。
右足の裏に痛みがあるような気もするが走れないほどではない。

折り返し地点の富岡八幡宮を通過。
このあと22kmすぎた辺りで右足裏がかなり痛くなってきてこのままゴールまで走り切れると思えなくなってきたのでいったん停止してマッサージタイムをとった。
しばらくマッサージをすると回復したので再び走り出す。

ちょうどお昼をすぎた12時8分。25km地点。車の上に設置されたタイマーは2時間59分を示している。

日本橋まで戻ってきた。
この辺りは28.5kmくらいだが感覚的にはここまできたら東京マラソンを半分まできたといってもいいと思う。
どうでもいいが私には日本橋と銀座の区別がつかないようで、ここは銀座かなあなどと考えながら走っていた。

12時45分。30km。銀座。
この付近で再び足裏マッサージタイムをとる。
ゴールすることが大事だ。これは戦略的マッサージだ。
そういえばこのあたりにアルマーニ制服の泰明小学校があるようだがいったいどこに人が住んでいるのだろうか。
私が住んでいるところとは世界観が違いすぎてまったく見当がつかない。

品川に向かって南下中。増上寺の門を振り返る。

35km地点。このあたりで右足裏の痛みが限界だったので三度目のマッサージタイム。
感覚的におそらくゴールまではもつと見たので精神的には余裕がある。
銀座辺りからのことだが、ふと気づくと前を走る人をかわしながら走っていた。
つまり私のペースは上がっている。
しかしどうやら上がったペースとマッサージタイムとで相殺されているような感じがする。
今回のマッサージタイムでは痛みはそれほど回復しなかったが、私は最後の作戦『痛みは無視することとする』を発動した!

東京タワー。
品川で折り返して北上してきた。
右足の裏の痛みはかなりあるが『痛みを無視することとする』の効果は抜群でほとんど問題なく走ることができる。
なんといっても痛みを無視しているので肉体的には痛くても精神的には痛くないのだ!
これは実に画期的だ。
セーフモードを超えたセーフモード、アグレッシブセーフモードとでもいうべきか。

40km地点。午後13時54分。
周りのランナーと比べるとハイペースで走れている方なのでかわすのは面倒だが走っていて気分がいい。
ラスト2km強。
足が砕けない限りゴールできると確信した。

最後の直線。ここは応援がすごかった。もうゴールがすぐそこかのような雰囲気でペースを上げたがいつまでたってもゴールらしきものが見えてこない。周囲のランナーもペースを上げてきている感じがする。つらいのに応援に圧されてスピードを落とすに落とせない。

直線の果て、ついに最後のコーナーだ!
この角を曲がれば数十mでゴール!
表示されているタイムは4時間57分54秒!
これなら5時間切れるぞ!

ゴールに向かってダッシュするかるがも隊長!
ダッシュしながらもしっかり写真は撮っている。
疲れて霞んできた視界を表すかのようにボヤけさせるあたり我ながら芸が細かい。

ゴール直後。
振り返ると遠くに東京駅が見える。
振り返らなければ気づくことはない。
他のランナーのことも基本的には背中しか見ていない。

この先でランチパックやカロリーメイト、ポカリスエットなどをもらえる。
後でモグモグすることとしよう。

フィニッシャーズタオルをまとって歩く。

フィニッシャーズタオルの上からアルミシートを巻く。
走り終えると寒くなってくる。この先で預けた荷物を受け取り上着を着るまでタオルとアルミシートでしのいだ。

日比谷公園に到着。
足湯があったりトマトを配ってたり、無料マッサージのようなものもやっていたと思う。

私はマラソン界に新たな伝説を刻めただろうか。
まあいい、戦士の帰還とすることとしようか!

大会結果 
タイムにはグロスタイムとネットタイムがあるが、グロスタイムとはスタートのピストルが鳴ってからゴールするまで。
ネットタイムはランナーそれぞれがスタート地点を通過してからゴールするまでとなっている。

今回の私はグロスタイム、ネットタイム共に4時間50分台で走ることができた。

予想していたよりも余裕があった。50kmまで走れと言われれば走れていたと思う。
目標を4時間30分としていれば達成できていたのではないかとも思った。

ロッキーとアポロが戦ったときに「もうやらねー!」「俺もだ!」という試合終了時のやりとりがあったが、それくらい燃え尽きるまで走るべきだった。
いったい私はロッキーの何を見ていたのか。ゴールした瞬間に立っていられればそれでいい。右足痛の不安を理由に力を抜いてしまった。

また来るぞ、東京!
いつかリベンジしに必ず!

おわり

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