メコンデルタに潜む密造工場に潜入せよ!

午前8時、無事にガイドと合流することに成功した。今回の探検を共にする精鋭メンバーとともに小型バスに乗り込んだ。

我々を乗せたバスはホーチミン郊外に向かって走ってゆく。

これから我々が向かうのはホーチミンから南東に約60㎞。北緯10度、東経106度に位置するメコンデルタの入り口の町ミトー。
現地ガイドがいうには日本人はなぜかミトーというが本当はミホー。

途中、休息できそうな場所を発見したのでバスを停めて探索をする。

注意深くようすを見たがどうやら安全な場所のようなのでここでしばらく休息をとることにした。

グリルのところに花をつけている車をたまに見るがなんだろう。

このメコンデルタで生まれ、メコン川の水を飲みながら育ったと豪語する彼がこの探検でガイドを務めてくれる。
コードネームは「スギチャン」。ワイルドな男だ。

出発から2時間ほど走るとメコン川が見えてきた。
車窓からの景色は生命力あふれる豊かな自然に満ちている。
このベトナム南部に広がる広大なメコンデルタ地帯のどこかに私の探すものが必ずある。ハードな任務となるが私は必ず達成させる。

落ちないように気をつけてくれよな!

この国の人々は生命力にあふれている。

私はこれまで様々な場所を探検してきた。それはすべて今この時のための鍛錬だった!
私は必ず目的のものを見つけ出す。そのためにはるばるこんなところまでやってきたのだ!

バスが停まった。ここから先は車では入れない。バスを降りて徒歩でゆくしかない。
常夏の島の灼熱の太陽が容赦なく我々に襲いかかる。毒虫、大蛇、野生動物など障害の連続。
部隊の疲れもそろそろピークを迎える。しかし今ここであきらめるわけにはいかない。この道しかない。
気持ちを奮い立たせて歩き続けた。この日のために鍛えた体、そして気力。目的達成までたやすくくじけるわけにいかない。

偶然たどり着いた集落で果物をわけてもらうことができた。助かった。なんとか生き返った。

住民たちが音楽で歓待してくれる。一番右の老人は演奏が始まってからやってきて楽器の調整のようなものをはじめ、ほかのメンバーが完全に歌と演奏を終えた後でもそのままなにやら楽器をつまびいていたがどういうことなのかはよくわからない。これもメコンデルタの味ということにしておこうか。

さらに密林の奥へと進んでゆく。

そろそろ私がこの密林に何を探しにきているのかを皆さんに教えよう。
それはココナッツだ、100%天然のココナッツ。それは食物繊維、水分、タンパク質など私たち人間の体に、そして心に有効なものをたくさん含んでいる。
ここメコン川の密林の奥でそのココナッツを使いキャンディを作っている工場があるという情報を得て探索にやってきた。
栄養成分がふんだんに含まれているココナッツを加工し携帯性と栄養を高めたキャンディ。
そんなものがもし本当にあるのならば多くの人たちの助けになる。

見慣れない植物がそこら中に生えている。叩いて調査してみたが硬さといい、中身が空洞のような感じといい、どうやら竹のような植物だと思われる。

む!なんだあいつらは!?小舟に乗ったやつらにすっかり囲まれているぞ!

どうやら彼らはスギチャンが渡りをつけていた水上部族だったようす。

小舟に乗り込んだ。このメコン川は彼らの庭のようなもの!
「よーし、今日こそは絶対見つけるぞ。レッツゴー!」

急な襲撃に備え細心の注意を払いながらメコン川をゆく。
そのとき川岸に動く影が!

なんだ犬か。ふぅー。

なんとなく同じような雰囲気のところが続く。
まさか同じところをぐるぐるしてないだろうな?

そしてついに我々はメコン川の最深部に謎の施設を発見した!よし、上陸してみよう!

変わった果物が栽培されている。やはりここには何かある。

捕らえられた鶏を発見した!もう安心だ!助けに来たぞ!

疲れ果ててへたり込む猫。

希望を失くした犬たち。
ちくしょう!いったいここで何がおこなわれているというんだ!

そのときスギチャンが何かを見つけた。
ココナッツの実だ!

慣れた手つきでココナッツの実を割るとその中から潤沢な水分が!
こうして行き倒れ寸前の我々は水分の補給をすることができたのだった。

探索を進めると謎の機械を発見した。どうやらこれでココナッツを砕いていると思われる。

温めながら自動でかき混ぜられているようす。
密林の奥にこんな高度な機械があるとはここはいったい・・・。

確信した!ここがメコンデルタ密林の奥に潜むココナッツキャンディ工場だったのだ!私はついにたどりついた!
ここまで無事にたどりつける人はそういないように思える。年間で100人いるかいないかだろう。選ばれし者のみがたどりつけるココナッツキャンディ工場。

そのときだった!
「うわあっ!」
振り返ると隊のメンバーが大蛇に襲われている!
クソッ!ここまで一人も欠けることなくこられたというのに!

そのときだった!
雷のような速さで動き、大蛇を引き剥がすスギチャン!
隊員にけがはなかった。

今日の晩飯はニシキヘビの丸焼きだな!

無事にココナッツキャンディのサンプル入手に成功した。
よし!さっさと脱出するぞ!こんな危険なところにいつまでもいられるか!

原住民が営む果物屋。山のように積まれたドリアン。

川岸にたどりつくと脱出のための船もすでに用意されていた
本当にスギチャンは有能だ。

島に寄る。ここまでくれば安心だ。

食事をとる。ベトナムの食べ物は辛くもなくあっさりした感じで総じてうまい。

これはエレファントイヤーフィッシュというメコン川に生息する淡水魚のからあげ。
ライスペーパーに野菜と一緒に載せてチリソースにつけて食べる。
白身魚でこれもなかなかうまい。

食事の間に激しいスコールに襲われたが屋根のある東屋で食事していたので助かった。

これはザボンかな?

この鳥はなんだろう。
おそらく鶏とアヒルの合いの子と思われる。
世界にはまだまだ未知の生物がいる。

蜂使いのおばさんに遭遇した。

さてそろそろホーチミンへ帰還するとしようか。

土色のメコン川。別に汚いというわけではなくろ過すれば飲めるということだが浄水器はすぐ詰まってしまうだろう。

おわり

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