ダナンからフエへ鉄道でゆく(ベトナム5日目)

昨日、寝る前に洗面台で洗濯をしたのだが朝起きるともうほとんど乾いていた。エアコンが強力にかかっていたからだろう。
ベッドに備え付けられていたカーテンが閉められていたので同室にどんな人たちがいたのかはわからず。ただ予約したのは男部屋のはずなのに女の人が結構いたような気がする。ベトナムではあまり細かいことは気にしないほうがいいのかもしれない。

荷物の整理などをしていたので出るのは少し遅くなった。
昨夜泊まったのはダナントモダチハウス。スタッフの感じはすごくよかったがトモダチハウスなのに日本語が話せる気配すらなし。部屋に上がる入り口は障子風。日本風なのはそこだけ。本当にそこだけ。
まあ別に問題はないんだ。

受け付けに軽く挨拶をして宿を出る

昨日いったロッテリアの前を通って川の方向へ向かう。ゴチャゴチャしているベトナムに少し疲れた。さわやかな気分になりたい。

川沿いを少し歩く。
ダナンはこれまでの町とは違いアーバンシティな感じ。東京っぽい。少し裏に入ればやはりベトナムだが交通などもこれまでと比べるとどこか整然としているような気がする。

大理石で出来た鷲の像。背景に昨日渡ってきたドラゴンブリッジが見える。

これがドラゴンブリッジ。土日の夜に火を噴いたり水を噴いたりするらしい。

ヨシ!動画を撮影してみよう!
2分過ぎの子供たち登場が山場。

スーパーマーケットらしきところの前をゆく。

なにやら歩道が工事中のようす。

特に行くところもないのでダナン大聖堂へきてみた。ここは昨夜泊まったダナントモダチハウスの近く。さんざん街中をウロウロしてみたが結局戻ってきてしまった。
ダナン大聖堂はピンク色。ピンクが好きな人にはたまらない教会だろう。今日は雲が多めで風も吹いてなんだかすずしい。はあ疲れた。結局ここで30分以上休憩したのだった。

教会のすみに人口のほこらのようなところがある。

HOLY WATERとか聖水だのと書いてある。日本人はアルファベットと漢字がわかるから便利。
「漢字で書いてあったらベトナム人はほとんど読めない、日本人の方が読めるヨー」と少し前に話したベトナム人が言っていたが本当だろうか。
可以飲用と書いてあるから飲めるのかもしれないが、こんな街の真ん中で湧水なわけではないだろう。たぶんただの水道。聖なる感じも別にしない。

歩道工事中。

ベトナムに似合わないとてもアーバンな児童公園。このブログを読んでいる人の中には東京に行ったことがない方もいるだろうが東京はこのダナンのような感じだと思ってもらって構わない。東京はこんな感じ。かるがも隊長ウソツカナイ。

レンガで建築中の建物があった。
ベトナムの建物は全部レンガでできているのかもしれない。

自転車屋を発見した。ベトナムではMTBに乗っている人を見かけることが多い。
ベトナムの道路はバイクばっかりで自転車は走りにくそうに思えるが、ベトナムはバイクも車も基本的にそんなにスピードを出さないし、ちゃんと他人にぶつからないように避けながら走っているようなので意外と問題がないのかもしれない。

駅へ向かう途中だったのだが市場を見かけたので寄ってみることとした。コン市場だ。

このコン市場はアーケードとなっていて雨でも問題ないようにできている。

ここは非常にベトナム感があるがローカル感も強い。ベトナムレベルがまだ低い私にはどうやりとりしていいのかよくわからなくてここで買い物できるような感じがしない。

野菜エリアのおばさんたちはみんなベトナム笠をかぶっている。私とおそろいだ。

肉エリア。

お金が入った箱が置いてあった。箱に[THUNG NHAN DAO]と書いてあるので調べてみると人道箱という意味らしい。誰のための人道なのかはよくわからないが結構入っている。

食器やビンが売っている通り。

よくわからないがたぶんアヒルさんだろう。丸焼きにされて吊られている。

頭がないのでよくわからないが動物さんも丸焼きにされているではないか。

さて今日は鉄道で古都フエへゆく予定だ。そろそろ駅へ向かおうか。

駅についたのは12時過ぎ。

事前にネットで調べていたのだが、たぶん12時49分発のフエ行きの列車がくるはず。駅の時刻表で確認してみたがダナンに12時29分イン12時49分アウトの列車は確かにあるようす。

改札近くのticketと書かれたところにお姉さんがいたのでここが切符売り場だろうと思い「アイウォントゥーゴートゥーフエ」と言ってみたが、アウトサイドへいけと言われた。どうもここではないらしい。
とりあえず駅の外に出てみたがどこにいっていいのかまったくわからない。困っているとそこにいたおじさんが「どこいくんだ?」というようなことを聞いてくるので「フエにゆきたい」というと「じゃあお前はあそこへいけ」と駅を出て右手にある建物を教えてくれた。

建物の中へ入ってみるとそこは切符売り場だった。窓口がいっぱいあるのが特徴だ。

しばらくポケッと待っていたがどうやら番号札制らしいことに気づいた。
札をとって自分の番を待つ。
自分の番になり「アイウォントゥーゴートゥーフエ」と呪文のように行き先を告げると「トゥデイ?」「イエストゥデイ」「シッティング?スリーピング?」と聞かれたので「シッティング」と答えて無事に切符を購入することが出来た。
私のかるがも中学校仕込みの英語も捨てたものではないようす。
切符代は75,000ドン。たぶん375円くらい。

駅で切符を見せて待合室に入り電車を待つ。電車が来るまではホームに出られないようでホームに出るドアにはまだカギがかかっている。

これが切符。どうやらSE4が列車名でcoach2が車両ナンバーでseat6が座席番号と思われる。

おやつを買っておいた。
ピンクのボトルはヨーグルト飲料でオレオとこのヨーグルトは切符を見せて中に入ってから買った。
黄色い袋の中身は切符を見せる前に外で買った。
これは完全に待合室に入る前に買った方がいい。
外の店は普通だったが中の店は値段が高いし愛想も悪い。袋もくれなかった。

どうやら列車がきたようす。

ホームだか線路だかよくわからないところを歩く。

車両の入り口に札がついているので自分の車両番号のところまで歩いてゆく。車両の入り口にはそれぞれ駅員さんがいるので切符を見せて確認してもらい乗り込んだ。

混んでいる。おそらく満席。

車両の継ぎ目が喫煙場所となっている。半窓開いているのでそこでしばらく景色を眺めていた。ドアはどう見ても信用できないので寄りかからないように気をつける。
ここにトイレもあるが、狭いしあまりきれいではないのでなるべくなら使用したくないという確認をしたことを報告しておく。

ダナンからフエへゆくのにバスではなく鉄道を選んだのはハイヴァン峠というところの景色がとてもいいと聞いていたからなのだがどうも天気が悪いようす。
景色はあきらめた方がいいようだ。

席に戻り、駅前で買った笹の葉に包まれたものを開けてみるとちまきのようなものが出てきた。これを見た隣の席の白人青年が、おいおいやベーモン出てきたね!みたいな顔で苦笑していた。ネチャッとした米の塊は欧米人には見慣れないのかもしれないからそう思うのも仕方ない。しかし日本人的にはちまきに見えるので問題ない。味は少しスパイシーで中には何か擂り身のようなものが入っていた。少し変わった味だが普通にうまい。

座席にはUSBがついていて携帯の充電もできるようす。

電車は三時間ほどでフエについた。

フエの駅。
ダナン駅に比べるとだいぶ小さい。

改札を出るとタクシーの客引きがすごかったがノーノー連呼して振り切る。駅を出たところで休んでいると今度はバイクタクシーのおじさんに声をかけられる。ウォーキングといって指で歩くようすを見せるとあきれたように笑って、それならこの橋を渡って歩いていけと言われた。

橋を渡ったところにある案内看板で情報を収集する。どうやら川沿いに歩いてゆけば中心部へゆけるようす。

道路と川の間が公園のようになっている。

おっいい車乗ってるな、ボーイ!

この木、何の木?気になる木。

でかい石の頭のところまで歩いてきた。川の向こうは旧市街らしいが今日のところは渡らずに町の方へ向かう。

川を離れて町中へ向かって歩いてゆく。

ここ凹んでるから後で直しといてくれよな!

フエの南にある小さめの川までやってきた。

川沿いに歩く。

しばらく歩き回っていると暗くなってきたのでホステルを予約する。FAバックパッカーズホステルが今日のねぐらだ。

ベッドにつき少し休んでいると欧米人がやってきた。どうやら私の上のベッドのようす。
荷物を置いてから声をかけてきたが何を言っているのかまったくわからない。
スマホで翻訳したのを見せてくるのだがどうもおかしい。英語をベトナム語に翻訳したのを見せてきている。
スマホを指さして読め読めといっているのはわかるがベトナム語は読めねーよ!
アイアムジャパニーズと伝えたら恐縮していた。そんなにベトナム顔はしていないつもりだがなぜベトナム人だと思われたのだろう。
彼が言いたかったのは要するに、明日は朝早く4時に出るから早く寝るけどいいか?ということだった。

どういう話の流れだったかよくわからないが、一緒に飯を食いに行こうぜということになった。
「よう?お腹空いていないか?」
「ああ、腹ペコだ。」
「じゃあ、一緒に焼き肉食べに行こうぜ!!
「おう、お願いします!」

二人で下に降りてhostelの女の子に夕飯にいくというと「え!?一緒に出掛けるの!二人で?」となぜか妙にテンションが上がっていた。
なんだそのハイテンションは。COMPLEX再結成したんじゃねーんだぞ。

すぐ近くのキムコという焼肉屋にいった。ここでも店員の女の子が妙にテンションが高めのように感じた。
考えてみたがたぶん一緒にいるこの外人、イケメンなんじゃないだろうか。よく見ると全盛期の反町隆史に似ている。ということはなんだ私は竹野内豊か。

「アイムベリーハングリー!」とファミリーセットを頼んだが店員にベリートゥーマッチと止められてフレンドセットに変更する。
言葉はよくわからないが食べながら話しているうちにどうやら彼はGermanyらしいことがわかった。名前は知らない。
「AKIRA」「TOTORO」「オマエハモウシンデイル」日本のアニメが好きなこともわかった。こちらはドイツのことはブロッケンジュニアくらいしか知らなくて申し訳ない。
食事代はふたりで400,000ドンだった。

部屋に戻るとバックパックのなかのものを干し始めたのでランドリー?ときくとレインだという。
「バッグが防水だと思っていたら防水じゃなかった!詐欺られたよ!」
見せてもらうとオルトリーブの防水バッグをマットにしたような質感の確かに防水に見えるバックパックだったが底と横の部分が布のようだった。
「アイシンク ライク ウエットプルーフ」というと通じたらしく「ソウソウソウソウ!!」と日本語で返してきた。どこで覚えたんだ。

おわり

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