おはようございます。かるがもです。
前回は伊豆半島の南端を周って西伊豆までやってきた。
さあ後半はどうなってゆくのか。
それではいってみよう。
5.五日目 西伊豆~伊豆の国
4月3日
午前4時半ごろ起床。辺りはまだ暗い。夜中に吹いていた強い風はやんでいた。
ここは沢田公園。断崖に露天の温泉があり、料金は600円。入ってゆきたかったのだが、残念ながら営業開始は9時からだった。
7時前に出発する。
堂ヶ島に少し寄ってから黄金崎へ。黄金崎では馬ロックという馬の形の岩を見ることができた。馬といわれると確かに馬のようすに見える。
走っていると吊られた魚がクルクルまわっているのを発見した。伊豆の名物はわさびと干物のようだが、売られている干物はこのようにクルクル干物マシーンで作られていたのだ。
伊豆市に入ってしばらくすると恋人岬というところがあった。特にコメントはなし。
恋人岬で猫を見つけた。どうやらこの猫がここの店長らしい。首輪に「店長」とあった。
11時ごろに土肥金山へ到着。池があり鯉がいて餌が100円で売っていた。世の中には動物への餌やりが好きな人がいるのかもしれない。私は餌やりにはあまり興味がないのでスルー。
土肥金山近くの公園に世界一の花時計があるというので見ていくこととした。
世界一の花時計を見てみたが、よくわからない。これが世界一なのか。いまいち世界一という感じが伝わってこない。そもそも時間が見にくいと思う。どうやらシチズン製のようすなので、シチズンの見解を聞いてみたいところ。
さて、ここ土肥まではアップダウンもゆるく楽に自転車をこいでこられたが、この先はきつくなることが予想される。その前に温泉にでも入ろうと思い、やってきたのは弁天の湯。料金は大人500円。疲れをいやすための温泉に、疲れる前に入っておくのがかるがもスタイル。
ここのお湯はめちゃくちゃ熱かった。どうせ誰もいない。水を思い切り入れて適温に調整してやった。
ここまで海沿いに周ってきたが土肥温泉からは国道136号線で内陸へと向かう。登り&登り&登りの道が続く。
途中で休憩。ここで食べたソフトクリームがうまかった。牛乳ラーメンもやってたし牛乳屋さんなのかな。
道端の温度計の表示は9度を示している。自転車をこいでいると暑いが、停まると冷えてくる気温だ。
船原トンネルにたどりつくと登りは終わり。このトンネルを抜ければその先はもう町に向かって下り&下りだ。
町に出る前に寄りたいところがあった。伊豆極楽苑だ。ここに来るために伊豆外周一周をやめて内陸に入ってきたのだ。いや、むしろこのツーリングの主目的だったといってもいい。
この伊豆極楽苑はネット上では珍スポット的に扱われているような気もするが、私の探査の結果、はっきりいってここはA級。
とてもよくできていると思う。情熱を感じた。質が高いというのはこういうことだ。
併設の秘宝館についてだが、ここは徳が積めるということにしておこうか。
ここ伊豆極楽苑は営業が16時までなのだが私が着いたのは15時半だった。1時間くらいは居たのでもう少し早く来たほうがいいのかもしれない。
伊豆極楽苑 公式サイト
伊豆の国市に入る辺りまで走って本日終了とする。
今日は念願の伊豆極楽苑に来ることができて非常に満足感が高い一日だった。
距離57.3㎞ 累積標高936m
6.六日目 伊豆の国~二宮
4月4日
今朝起きたのは5時10分。気温は6度で少し寒い。今時期のツーリングはダウンジャケット必須だな。
モバイルバッテリーの残量が少ない。4段階の残量表示がひとつしか点灯していない。
26800mAhの大容量モバイルバッテリーを持ってきているのだが、探検隊本部を出てから6日を過ぎて今日は7日目となる。
やはりもつのは一週間くらいまでか。まあいい、ないならないで仕方ない。どうせ困るのはルートログが取れなくなることくらいだ。
国道136号を走り、途中から狩野川のサイクリングロードを走る。
三島市内の市街地を走る。久しぶりに街にきたような気がする。今日はずっと平坦な道を走っているな。伊豆半島の過酷なアップダウンがなつかしい。
柿田川湧水群を見に柿田川公園にやってきた。柿田川湧水群とは富士山の雪解け水が地下水となり町の中に湧き出ている場所だ。その湧水量は1日に100万トンと言われており、水温は15度。名水百選にも指定されている。
かるがも隊長は探検中の水はできるだけ湧水を汲みたい派なので、わざわざやってきたのだった。
公園内にある貴船神社の狛犬。子狛犬が踏まれているな。
さて水も無事に汲むことができた。伊豆半島の調査も終わりだ。箱根を越えて帰途につくこととしようか。
遠く三島の街を望む。この先、箱根まではただひたすら登りが続く。
三島スカイウォークに寄ってみた。日本一の大吊り橋ということだったが料金が大人1,000円だったので退散した。
大吊り橋なら紀伊半島で谷瀬の大吊り橋を渡ったことがある。どこにゆけるわけでもない橋にわざわざ金を払うこともない。
道端にプライヤーが落ちていた。まだきれいなので拾おうかとも思ったがプライヤーは持っているし、特に銘のある工具でもなかったのでそのままにしておくこととした。誰かが大事にしていて探しているかもしれないしな。
国道一号の函南町の標識の少し手前に落ちているので、落としたプライヤーを探している持ち主の方がいたら探しに行ってみてください!(業務連絡)
3日前に通過した箱根峠まで戻ってきた。この後はいったん芦ノ湖まで降りてから国道一号最高地点まで登ってゆく。
国道一号最高地点で登りは終わり。あとは降ってゆくだけだ。
18時20分、私は箱根の坂を転がり続けてこんなとこにたどり着いた。
距離75.9㎞ 累積標高1141m
7.七日目 二宮~久里浜
4月5日
6時過ぎに起きる。少し遅いな。すでに近くでおじさんが朝の体操をしているじゃないか。
出発も8時過ぎ。まあいい。今日はフェリーで千葉に渡ることができればそれでいい。
ほとんど平地だし何も問題ないだろう。
相模川の河口だ。21㎞の相模川サイクリングロードがあるらしい。時間もあるしサイクリングロードでも少し走ってこようかな。よし、行ってみよう。
相模川の西側をしばらく北上すると砂利道になった。ここで湘南銀河大橋とかいう橋を渡り川の東側へ。
この辺りからおかしくなってくる。どう見ても普通の道路でサイクリングロードという感じではない。
おかしいなあ、おかしいなあと思ってスマホを見ていると少し前に追い抜いたママチャリのおじさんに「どうしたの?」と声をかけられた。
話をしたところ「相模川にサイクリングロードなんかないよ(笑)」と。
なんだと?私はすっかりだまされてしまったようだ。
このおじさんも自転車に乗るようで50代のうちに早期退職してANCHORネオコットのクロモリMTBでいろんなところにいっていたらしい。いろいろ行ったが渋峠が最高だったといって渋峠の日本国道最高地点で撮った写真も見せてくれた。
乗鞍も結構よかったというので、乗鞍スカイラインならバイクで行ったというと、あれ?思ったより歳いってるね?と言われた。乗鞍スカイラインはだいぶ前に自家用車での通行ができなくなったので、バイクで行ったとなるとそれなりの年齢であることがバレてしまうのだった。
しばらく話してから別れ際に、ここを入ると川が見えるよとのことだったので行ってみる。
なんかどこかで見たような風景だな。まあ、川の風景なんてどこでも似ているか。戻るとしよう。
国道134号まで戻って走っているうちになんだかだんだん海からの風が強くなってくる。砂がすごい。
この風にはかなり苦戦した。葉山の辺りで海から離れるまでは本当に大変だった。
久里浜についたのは15時。
船が二隻、しっかりロープで固定されているようす。
「 欠 航 中 」
だよな、そうだよな。風相当強かったもんな。
フェリー乗り場のすぐ裏にある温泉施設でコロコロしたあと、適当なところでテントを張った。少し適当すぎたかもしれない。
明日はフェリーも運行するだろう。6時20分の始発で帰るとしようか。
距離78.3㎞ 累積標高308m
まとめ
金谷~鎌倉 | 距離64.7㎞ | 累積標高961m |
鎌倉~箱根 | 距離54.6km | 累積標高893m |
箱根~東伊豆 | 距離80.7km | 累積標高1171m |
東伊豆~西伊豆 | 距離76.7㎞ | 累積標高1494m |
西伊豆~伊豆の国 | 距離57.3㎞ | 累積標高936m |
伊豆の国~二宮 | 距離75.9㎞ | 累積標高1141m |
二宮~久里浜 | 距離78.3㎞ | 累積標高308m |
総距離488.2㎞ 総累積標高6904m
トラブルはパンクが2回。
丸7日間かけて伊豆半島を無事に自転車で走り切った。どうだ!これが男の仕事だ!!
おわり
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