バスの中で目が覚めると夜が明けかかっていた。時計を見ると5時過ぎ。昨日の夜10時くらいにトイレ休憩があった以外は停まらずに走り続けている。
ふと見た標識にはハノイまで1,328㎞の表示。そんな遠くの距離を示されても困る。
6時半頃にバスが停まって下ろされた。まだ薄暗いがどうやらニャチャン到着か?周囲の特に何もなさそうなようすからして中心部までは少し歩かなければならないことが予想されたので、歩きやすいように荷物の整理をして5,6分かけて組み直しをする。
よし、これで大丈夫だ!さてゆくか!と一人歩き出そうとするところにバンが停まった。乗れ乗れ!と言われ乗り込む。
まだニャチャンではなかったのか?ふぅー危ないところだった。
10分ほど走ったところでまた下ろされた。見るとHanhCafeの事務所だ。今度こそ間違いない。ニャチャンについたぞ!
ニャチャンはビーチリゾートの町らしい。それならばまず海へゆこうと海岸通りへ出た。まだ朝が早いせいかもしれないが片側3車線もの幅広道路も渡渉はイージー。自分の道路渡渉力が上がったように思えるが多分これは錯覚だろう。交通量はこれから多くなり渡渉は難しくなると思われる。
よくわからないけどたぶん飯屋。私の予想ではおそらくエビがこの店の売り。
ビーチに降りてみた。砂浜がかなり急。つまりここは遠浅とは逆の急深。もし海に入るとしたら気をつけてゆかなければならない。
水の透明度は高い。東京湾とは大違い。
やっぱり海に入りたくなってしまった。
本当に急に深くなった。今は波は穏やかだがこれは結構危ない。この海では子供たちも多く遊んでいたが一人残らずみんな救命胴衣を着させられていた。
右手の方に見える丸っこいビルはストリートビューで見てみるとまだ建っていない。ベトナムは建築中のビルがすごく多い。いわば今まさに急速に発展しているのかもしれない。
ピンク色の変なタワーがある。たまにピンクが大好きおっさんっているね。
そろそろいくか。一時間くらい遊んでしまった。
大通りを歩いてゆくとロータリー交差点。ベトナムはロータリー交差点が多い。バイクや車はその方がいいんだろうけど、歩行者は信号機もない常に流れている道路をいくつも渡らされて大変。
交差点の真ん中にはベトナムとロシアの旗が交互に掲げられている。ニャチャンにはロシア人観光客が多いらしい。欧米人の国籍の区別はつかないが、そういわれてから見てみると確かにロシア人ぽいような気はする。ロシア人ぽいかどうかの基準は熊っぽいかどうか。街中でロシア語表記のツアー会社も見かけるしロシア人が多いのは確かだと思う。
ニャチャン大聖堂。中からは讃美歌が聞こえてきた。
適当に街中を歩く。電線がすごい。
面白い形の建物を見かけたので寄ってみることとしたが、観光バスが停まっているところを見るとどうやら観光地か?
建物の中は市場だった。なんだか上野のアメ横を思い出させる雰囲気。アメ横は中高生の頃から普通にウロウロしてたが今思うと物凄くうさんくさいところだったな。しかし昔はアメ横までこないと地元には服や靴を買うところがなかった。電化製品を買うときは秋葉原。あれ?当時は地方の人ってどこでそういう買い物してたんだろう?
模型が置いてあった。
なんだか小ぎれいで成田あたりのイオンみたいな感じだな?
どうやらこの模型は市場の未来予想図のようす。今と違いすぎるように感じるがベトナムの建設中のビルの多さを見ていると意外と発展は早いかもしれないなとも思う。
ベトナム人はプラスチックのイスが大好き。
建物の外側にも店は広がっている。まだ道路の舗装もされていない。
この市場周辺がさっき見た未来予想図のようになってしまうと思うとツマラナイなあと思うのは観光客の勝手な考えか。
市場で特に買うものはなし。フラフラと彷徨く。
よくわからない路地に入ってみたが袋小路で住宅しかなかった。道理で住民に変な顔で見られるなと思った。
橋を渡ってゆく。いったい私はどこへ歩いてゆくのか。
通りで欧米人が一人歩いているのを見かけた。欧米人を見るとこの辺は観光客が歩いていてもいいんだなと安心する。
また川を渡る。川の大きさと船の多さからするとここは河口付近なのかもしれない。船について詳しい人の見解を聞きたいところ。
橋を渡ると目指すところにようやくたどりついたぞ!
ここはかつて栄えたチャンパ王国の遺跡ポーナガール!
カードキーを手に入れた!
このポーナガールは本当によかった。煉瓦でできているのだろうか。ついつい外観に見入ってしまった。あまりに見入りすぎて中に入るのを忘れた。
このダンサブルなレリーフもとても良い。
遺跡から望む街並み。
ベトナムにもスイカバーはある。
ここの入場料がいくらだったのか忘れたがネットで調べてみると22,000ドン。そんなに安かったか?遺跡の満足感に対して安すぎる。アイスのほうが高いなんて。
さて、そろそろ次へゆくとしようか。
今回は寺院内部に入るのを忘れたがいつかまた中を観に絶対くるからな!そのときまで待ってろよポーナガール!
お昼を過ぎた。おなかがすいてきたのだが、いまだにどこでご飯を食べていいのかよくわからないかるがも隊長だった。
仕方がないのでコンビニで飲み物とロッテのカスタードケーキのようなお菓子を買う。
こっちのコンビニはお弁当とかパンのような食事になるようなものが売っていない。
これでしのぐしかない。
これは鳥屋さんなのだろうか。表で自由な鶏とカゴに入れられている鶏は何が違うのか。
そういえば川で犬がおじさんに投げ込まれてそのあとおじさんが川に何かを押し込んでいるのを見た。
メコン川ツアーでガイドのスギチャンが「中国人、韓国人、ベトナム人は犬を食べます。日本人は食べない。理由がわからない。」と言っていた。そういうことなのだろう。
ベトナムでは本当に犬がどこにでもいるがベトナム人が犬をどういう目で見ているのかよくわからない。日本人が鶏を見るような感覚か?
ここはロンソン寺。
ライオン。狛ライオンか?
なんだかベトナムにしては作りが甘いような気がするな。
丘の上の真っ白な大仏。
ミトーの寺でも思ったが日本の仏像は完全に像という感じで生きている感じはまったくしないが、ベトナムの仏像は人間に近い雰囲気がある。
寺を後にして昼食とする。昼ご飯は結局ロッテリアとなった。メニューを指さして「イーティング、ヒア」というだけでわかってくれるので気楽。
ハンバーガーを食べながらこれからどうするかを考えたのだが、もうニャチャンで見るところはないような気がする。ポーナガールとロンソン寺も見たしもういいだろう。
次の町へゆくことを決めた。
そうと決まればさっそくバス会社へいって次の町までのバスの予約をしてくるとしようか。
狛犬。ベトナムには神社はないがホテルとか飯屋とかわりとどこにでも狛犬がいる。
ニャチャンまではHanhCafeのバスで来たのだが、次はシンツーリストのバスでゆくことにした。バス会社ではシンツーリストが一番評判がいいらしく偽物がたくさんいるくらいに名前が売れてるようなのだが、HanhCafeも別に悪くなかった。何の問題もなく安心して乗っていられた。シンツーリストにしたのはただの気分。
次の町ホイアンまでのバスチケットが無事に購入できた。19時発で集合は18時半。249,000ドン。だいたい1200円。ニャチャンからホイアンまではだいたい500㎞くらいか。ベトナムのバス代は安すぎる。まあ日本ではバスには乗らないから日本でどうなのかは知らないのだが。
今の時刻は15時半なので集合まで3時間ある。時間までニャチャンのリゾートを楽しもうとまた海岸へやってきた。
フルーツ盛り合わせで南国気分だ!
ふと見ると物欲しそうな顔で子供が見ている。
このフルーツが欲しければ奪い取れ!黙って口を開けているだけで与えてもらえると思うなよ!
そんなにはおいしくはない。日本に入ってきていないフルーツはあまりおいしくないから入ってきていないのだというのを聞いたことがあるような気がする。
その通りなんだろうなと心から思った。
他はまあいいんだが、さくらんぼのように見える赤いのだけはその辺の木でなっている実を食べさせられているような感じ。
ボソボソしていて種が3つくらい入っている。
バスは時間通り19時に出発。バスはHanhCafeのバスとほとんど変わらず。wifiもあるしイスの感じも一緒。赤と青の照明も一緒。
今日のマップ。
ニャチャンは海岸もあるし大仏もいるしでなんというか日本でいうと鎌倉のような町だった気がする。
適当なことを言ってみた。
次の停車駅はホイアンです。
おわり
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