縄文杉を見にゆく一人で~その1~白谷雲水渓

おはようございます。かるがもです。
現在時刻は朝6時50分。昨日は屋久島の南側にある温泉に入った後に島の北側まで走ってきた。なぜそんな羽目になったのかというと屋久島にもスーパーはいくつかあるのだが、どこも20時までの営業で22時までやっているのが島の北側、宮之浦港のすぐ近くにあるスーパーヤクデンただ一軒だけだったからだ。お腹がすいたままでは寝るに寝られない。

翌朝もスーパーヤクデンにやってきた。9時の開店を待って買い出しをする。ここのスーパーはクレカも使えるようだがあまり慣れていないらしく、端っこのレジでしか使えなかったり他にわかる人を呼んでもらったりしなければならなくて少し手間を食った。最近はあまり現金を持ち歩いていないのだが日本全国でクレカが使えなかった経験は今のところほとんどない。これまでに使えないと言われたのは夕張のエネオスと福山のスーパーだけ。夕張はともかく福山の普通の規模のアーバンなスーパーで「うちはカード使えねえんだ」と言われたのは少しびっくりした。

白谷雲水峡の駐車場についたときにはすでに10時を過ぎていた。登山をやる方には遅いと思われるだろうが私は登山家ではないのだ。たまに登山をするといつも下山時に夕暮れに追われて苦労をするので改善をしなければならないとは思っている。

ここで今日の計画を発表しよう。
当初の予定では淀川登山口から45分歩いたところにある淀川小屋で泊まり、翌朝から歩き始めるつもりだった。縄文杉まではおよそ8時間。そして縄文杉すぐ手前にある高塚小屋で泊まり、翌朝におよそ4時間半歩いて荒川登山口まで降りるという計画だった。最後に荒川登山口からバイクを停めている淀川登山口まではバスで戻る。しかし問題はバスの時間だ。
どうやら屋久杉自然館というところから荒川登山口と淀川登山口近くまでのバスがそれぞれ出ているようなので屋久杉自然館までいってから淀川登山口へ戻ればいいかと思っていた。しかし屋久島はバスの本数が少なすぎて接続がうまくいかなすぎる。今、考えてみたのだが荒川登山口から4㎞ほど歩いて荒川三叉路というバス停から淀川登山口近くの紀元杉までのバスに乗るのがよかったのかもしれない。
とにかくそういうわけでバスの時間について考えていたらアタグチャ(頭の中がグチャグチャの意)になってしまったので宮之浦岳はあきらめて白谷雲水峡から縄文杉までの往復に計画を変更したのだった。

案内図をよく見てコースを検討する。
太鼓岩往復コースの1→2→3→4→6→12→11→13→14→15→16という順路をたどり、まずは太鼓岩を目指すこととした。

入り口で協力金を払った。たしか500円だったと思う。
この協力金だが少し前にこんな記事を見た。私の500円もパチンコ代に消えてしまったのだろう。

責任はどこに?屋久島入山協力金横領問題 - 日本自然保護協会オフィシャルサイト
世界自然遺産・屋久島では、環境整備のため「山岳部環境保全協力金(入山協力金)」を任意で募っています。この協力金を管理す...

10:30。歩き始める。

これが飛龍落とし。

川に沿った道を登ってゆく。トレッキングコースというより遊歩道だ。

二本目にあるつり橋を渡ると山道が始まる。苔むす森の始まりだ!

沢を越えてゆく。ひとたび雨が降れば危険な流れとなるだろう。

くぐり杉。
根と根の間をくぐってゆく。

この森は苔むす森と呼ばれていてジブリ映画のモデルとなったらしい。ただいるだけで心が鎮まるようだ。
「きれいな水と土では腐海の木々も毒を出さないとわかったの。汚れているのは土なんです!」
土なんですよ!

武家杉と公家杉。
どっちがどっちだかは不明。ひらひらした感じの右側の杉が公家杉だろうか。色も白いしそういうことにしておこう。

12:00。辻峠についた。
多くの人がここで休憩している。
太鼓岩はもうすぐそこだ。

太鼓岩への道は狭く登りと降りが別の道となっている。上も人が多くて狭いということなのでザックを置いてゆくこととした。

太鼓岩の上は人がいっぱいだ。

残念ながら霞んでいて景色はいまいちだ。

ただいま。無事だったか、相棒。
さて、それではそろそろ縄文杉へ向かうとしようか。

この岩、どこかで見た覚えはないだろうか。
実はあの映画のあのシーンの岩屋のモデルだと言われている。

「あの子は人間だぞ!」

角度を変えてもう一枚。

太鼓岩を降りてきてから30分以上歩いたところで、ずっと私の前を歩いていた家族が「太鼓岩ってこっちであっているんですよね?」と尋ねてきた。
「私は太鼓岩から降りて歩いてきました。」と丁寧に教えて差し上げた。
地図を見る手間を惜しむとこういうことになってしまう。
いいトレーニングになりましたねということにしておこうか。

13:30。線路が敷かれた道が見えてきた。荒川登山口から続くトロッコ道との合流地点、楠川分かれだ。

つづく

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