その日、私はとある広大な森林公園を探索していた。
そしてたどりついた東屋で休息をとることとしたのだった。
持参したコープヌードルにお湯を注いで3分待つ。
しかしこのコープヌードルのデザインはどことなく何かを思い出させるな。
〇〇プヌードル・・・ううっ頭が・・・。
まあいい、私はパロディの類は好きな方だ。
さて、カップヌードルもどきの出来上がりまで少し時間がある。
その間に私の使っている高性能保温ボトルの紹介でもしようか。
アウトドアや登山などでコーヒーを飲んだりカップラーメンを食べるのは楽しみの一つだが、いちいちバーナーやコッヘルを持っていくまでもない時もある。
そういう場合に使われる保温ボトルは保温力に定評があるサーモスの山専ボトルやモンベルのアルパインサーモボトルが世の定番となっている。
だが、私の保温ボトルは象印のステンレスボトル『TUFF』。
なぜ私は象印を選んだのか。ちょっと解説してゆこう。
まずはコップ兼外栓。両側に出っ張りがあり開けやすくなっている。
コップを置いてみたようす。
内栓は山専ボトルやアルパインサーモボトルとは違う形式となっている。
開けるときは赤いボタンを押して、締めるときには矢印の部分を押す。
とても簡単だ。猫でもできる。
おっと、もうカップヌードルもどきが出来上がってしまったようだ。少し失礼してもぐもぐさせてもらおうか。
ボトルの内部にはサビを防ぐためのフッ素コーティングが施されている。これは象印の従来品の2倍の厚みとなっていて塩分を含むスポーツドリンクなども入れることができるスペックとなっている。
容量は0.82LのSJ-JS08と1.03LのSJ-JS10があるが私のものは0.82LのSJ-JS08。
そうだ、いい機会だから今日はこれからうちに戻って保温ボトルのテストをおこなおうか。
そうとなったらさっそく帰還した。
まずは重さを量る。350g。カタログデータでは360gとなっていたが実測では10g軽かった。
容量 | 口径 | 重量 | 直径×高さ(cm) | 価格(税別) | |
モンベル アルパインサーモボトル0.9L | 0.9L | - | 380g | 7.9X30 | ¥4,500 |
THERMOS FFX-900(山専ボトル) | 0.9L | 3.6cm | 390g | 8×30 | ¥6,500 |
象印 ステンレスボトル TUFF SJ-JS08 | 0.82L | 4㎝ | 360g | 8×25 | ¥5,500 |
象印 ステンレスボトル TUFF SJ-JS10 | 1.03L | 4㎝ | 400g | 8.5×28.5 | ¥6,000 |
保温6時間後 | 保温24時間後 | 保冷6時間後 | |
モンベル アルパインサーモボトル0.9L | 81℃以上 | 61℃以上 | 7℃以下 |
THERMOS FFX-900(山専ボトル) | 80℃以上 | 60℃以上 | 9℃以下 |
象印 ステンレスボトル TUFF SJ-JS08 | 80℃以上 | - | 7℃以下 |
象印 ステンレスボトル TUFF SJ-JS10 | 82℃以上 | - | 7℃以下 |
※ メーカーによって多少表記に差があるが、保温効力とは室温20度において、製品に規定量の95度の熱湯を満たし、所定時間放置した場合におけるそのお湯の温度。
保冷効力とは室温20度において、製品に規定量の4度の冷水を満たし、所定時間放置した場合におけるその水の温度。
代表的なボトルのデータを表にしてみた。
こう見ると私のSJ-JS08はけして見劣りはしない。
むしろ必要十分な0.82Lという容量とサイズの小ささで分があるようにすら感じられる。
それではテストにうつる。
メーカーのデータに合わせて95℃にしたお湯を820ml注ぐ。95℃に調整するのが地味にめんどうだった。
室温は21.2℃。象印のテストでは室温20℃±2℃ということなのでOKとする。
どうせ朝にかけて室温が落ちるということもある。
内栓、コップをしっかり締める。
午後10時、テスト開始だ。
緊張感が高まってきたぞ。
朝4時前となった。室温は19.3℃。
温度計で計ると83℃だった!6時間後83℃!メーカーのデータよりも優秀な結果となった。
これはお湯を入れる際に温度合わせに時間がかかってボトルが温まっていたせいかもしれない。
しかし実用ではわざわざ95℃まで湯温を落とすことはないので、実用上6時間後に83℃を保っているというのは間違いないと思う。
これは心強い結果となった。
そして2時間後。午前6時の計測だ。
79℃となった。
午前8時は75.5℃。
テスト開始から12時間後の午前10時。
72℃だった。
次にもう少し実戦的なテストをおこなう。
メーカーの基準に合わせて20℃でテストをしたが、実際には山などの高地で暖かいものを必要とする状況において気温が20℃ということはあまりないだろう。
まず冷蔵庫の切替室の温度を8度に設定した。
湯温は今回も同じく95℃。
冷蔵庫に投入したところ。
8℃でのテストの結果は8時間後で76℃だった。
最後に2℃での計測をおこなう。読者の方も時計と温度計の繰り返しは見飽きたと思うのでもういちいち細かく画像は撮影しない。きちんとテストをおこなっているかどうかについては私を信用してほしい。
2℃設定の冷蔵庫に突っ込んで6時間後と8時間後のお湯の温度を計ってみたところ、79℃と74℃だった。
これまでのテスト結果を表にしてみよう。
スタート温度 | 6時間後 | 8時間後 | 10時間後 | 12時間後 | |
気温20℃ | 95℃ | 83℃ | 79℃ | 75.5℃ | 72℃ |
気温8℃ | 95℃ | - | 76℃ | - | - |
気温2℃ | 95℃ | 79℃ | 74℃ | - | - |
ずいぶんと抜けが多いがかんべんしてほしい。そんなに何度も何度もやり直したくはない。わたしもそんなにヒマではないということだ。しかしこの表を見てもらえればじゅうぶんに象印 ステンレスボトル TUFF SJ-JS08の実力はわかってもらえたことと思う。
けしてモンベルやサーモスに負けてはいない。
さすが天下の象印だ!ぱおーん!
結論:70度あればカップラーメンを作るのに不足なし!
冬のお外でも安心だ!ではまた会おう!
おわり
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